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最近の舞台から

劇場では、4月15日(金)佐渡裕さん指揮の「シエナウインドオーケストラ」の公演が行われた。実力のあるブラスバンドオーケストラの音圧は素晴らしく、身体が震えた。また、佐渡さんのユーモアたっぷりのトークや会場全体を盛り上げる演出が楽しく、ホールに一体感が生まれた。
5月21日(土)には、 ドラマ下町ロケット佃製作所経理部部長、殿村直弘役でご出演の落語家『立川談春さん』の独演会が開催された。 演劇・ミュージカルではなく、動きのほとんどない話術だけでお客様をその世界に引き込む業は、芸の真髄を感じさせられた。その時聴いていて感じたことが一つある、それは「間」の取り方だ。談春さんは、その「間」を全て計算して使っていたように感じる。もちろん私は落語に関して何の見識も持ち合わせていないので、一聴衆としての感想に過ぎない。

そこで「間」の意味について調べてみたら、本来の語源としては「門構えに日」ではなく、「門構えに月」の『閒』が語源であると記載されていた。門のあいだから毀れる月の光を想像すると、なんともいえない寂しい郷愁を感じてしまう。そう思うのは私だけだろうか?

舞台だけでなく、何事にも『間』は大切だと思う。ホームページもリニューアルされたことだし、『間』が空かないように更新していきたい。