高校演劇

前回と近い話題になってしまうが、11月17日(土)・18(日)と高校生の演劇を観てきた。
「第36回 香川県高等学校演劇研究大会
=第29回 香川県高等学校総合文化祭演劇部門大会」
代表校が四国大会へ推薦されるコンクールも兼ねているらしい。
今年は14校が参加しており昨年よりも増えているようだ。参加校が増えるのは喜ばしいことである。
17日7校・18日7校、計14校。持ち時間が各校1時間の公演だ。
コンクールを兼ねているので、どの学校も持ち時間を上手く使ってくるとの情報を得ていた。
前々回の芸術ブログでは、ワーグナーの鑑賞前に5時間のオペラに耐えられるだろうかと真剣に悩んでいた私である。ワーグナーは見事にクリアできたのだが、1日7時間・2日間で14時間の観劇に耐えられるのか不安であった。
またもや前回と同じような子どもみたいな気持ちになったことは否定しない。
しかし、今回もみごとクリアしたのである。全てを集中して観劇することができた。
なぜそうすることができたのかを考えてみたのだが、決して私自身が粘り強くなった訳ではないだろう。
それはやはり演じる側の熱意に他ならないと思うのだ。
この大会に負けてしまえば引退をしなくてはいけない部員も多数いるだろう、この大会に賭ける思いが客席に伝わってくる。
心が伝わってくる熱い舞台であったのだ。
もちろん熱さだけでなく演技力もたいしたものであった。台本も工夫されている。
大きな舞台セットが組めないので知恵を絞った表現方法が多く、観劇する側の想像力も適度に求められて楽しかった。
高校生の学校生活を描いたストーリーが多くてリアリティがあったし、夏のワークショップで出会った子ども達が頑張っている姿も嬉しかった。
休日に遠出をしてこの季節ならではの紅葉見物もいいだろう、一方近くでこんなに素晴らしい舞台が行われている。入場料は無料で一日楽しめるのだ。しかも、そんなに混んではいない。
秋の休日の過ごし方として、高校演劇の観劇を年間のスケジュールに入れておくのもいいかも知れない。
私は来年も『1階席 と列 12番』の席に座って全て観劇しようと思っている。