玉藻能2025 『海人 Ama 懐中之舞』
2025/04/26(土)
開演14:00 開場13:15
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玉藻能2025 『海人 Ama 懐中之舞』
◆開催日:2025年4月26日(土)13:15開場/14:00開演
◆会場:レクザムホール(香川県県民ホール)・小ホール
◆料金:<全席指定>SS席12,000円 S席10,000円(友の会価格9,800円) A席 8,000円 U25 3,000円(S・A席のみ)
◆演目・出演
解説 安田 登
仕舞 「 鵺 」梅若紀彰
狂言 「寝音曲」茂山逸平 鈴木実
能 「海 人 懐中之舞」
シテ/伶以野陽子
子方/松山絖美 ワキ/安田登ワキヅレ /髙橋正光
間狂言 /茂山茂
笛/杉信太朗 小鼓/曽和鼓堂 大鼓/石井景之 太鼓/前川光範
後見 奥川恒治、松山隆之
地謡 梅若紀彰、山中迓晶、川口晃平、山中雅志、藤井丈雄、笠田祐樹
◆玉藻能2025タイアップメニューのご提供◆
2025年4月1日~公演当日まで、大ホール棟6階ギャラリーカフェシレーヌにて、玉藻能2025「海人」タイアップメニューをご提供します。ご来館時や公演前に是非ご賞味ください。
◆◆あらすじ◆◆
仕舞 「 鵺 」
鵺とは頭は猿、手足は虎、尾は蛇という妖怪。 朽ち果てた小舟に乗り、摂津国芦屋の里を訪れた旅の僧。その前に現れた鵺の亡魂は、帝を悩ませた挙句源頼政に討たれた様子を語り再び舟に乗り、消えてゆく。 その夜、僧が弔っていると、鵺の亡霊が現れる。
仕舞はこの後半部分。 頼政は鵺退治で名を上げ、獅子王という名刀を賜ったのに引きかえ、鵺は汚名を流して、うつほ舟に入れられ淀川に流されたと語る。そして救済を願い、月とともに海底へ沈んでゆく。
狂言 「寝音曲」
主人が酒宴の帰りに、たまたま太郎冠者の家の前を通りかかったところ、上手な謡を耳にします。翌日早速、自分の前で謡を謡うように命じます。太郎冠者は、今後たびたび謡わされては困ると考え、まず酒を飲まなければ謡えないと嘘をつきます。
どうしても謡を聞きたい主人は酒を飲ませると次は、妻の膝枕でなければ声が出ないというので、自分の膝を貸してやります。太郎冠者はしぶしぶ謡いはじめますが、寝ているときは謡えるのに起きると声が出なくなるようなふりをします。
ところが酒に酔い調子に乗った太郎冠者はとりちがえ、膝枕のときに声を出さず、起こされたときに声を出してしまいます。挙げ句の果てには謡ながら舞いだす始末。太郎冠者の態度には主人に対する反抗というより、甘えている様子がうかがえ、ほほえましい主従関係がみられます。
能 「海 人 懐中之舞」
母が讃岐の志度の出身で、実は海人だったことを聞き知った大臣、藤原房前は、追善のために従者を連れてその地へ出かけた。
折しも異様な姿の海人が来たので言葉をかけた。話は今から13年前、淡海公(藤原不比等)の妹で唐土高宗皇帝の后である人が興福寺へ献じられた三つの宝物のことに及んだ。
その中の一つ、面向不背の珠がこの地で龍宮に奪われたので、淡海公はこの浦の海人と契りをこめられ、あの球を無事奪い返したならば生まれた子を跡継ぎにしようと約束された。
海人は縄を身につけて海底深く沈み、ついに生命は失ったけれども、珠を奪い返すことができた。そうした話をした上で、実は今の房前大臣がその時の子、自分はその時の海人の幽霊であると告げると、弔いを依頼し、証拠の一書を残して海へと消えた。
不思議に思い、近くの浦人を呼び出し尋ねると、先ほどの海人の幽霊と同じような話をします。それを聞いた房前大臣は海人の追善のため、管絃講を行う事にします。
大臣はこの書をみて追善の念に堪えず、丁寧に供養したところ、今は龍女となっている亡母が姿を現して、成仏し得たことを悦んで舞を舞った。
こうして志度寺は仏教繁昌の霊地となったのであった。