たった今「ベートーベン作曲交響曲第9番 ニ短調 作品125 合唱付き」を聴いてきた。主催者は香川第九実行委員会。香川県では1987年から、名称の変更はあったようだが毎年“第9”が演奏されている。1987年からなので今年で33回目となる、運営されている方々の熱意の賜物だと思う。
私自身もこの第九で、各地練習会場の指導者を数年間やらせていただいた。昨日からホール内でその時練習に参加していた方にもお会いできて、とても懐かしかった。本番を聴いていて、合唱のソプラノとテノールが高音で伸ばす箇所では、思わず指を上にして「もう少し高いピッチで…」となりそうになったが、今日は観客であったし、たとえ指を上にしても、ピッチが上がることはない。第9の合唱をちゃんと歌うのは、めちゃくちゃ難しい。
第9は日本では12月によく演奏されることは皆さんも承知のこと。ひょっとして俳句の季語として、12月の季語に”第9”ってあるのかなと思い調べてみたが、それはそうではなかった。ただ、風の冷たさを感じる時期に第9を聴くのはなかなかいいもんだ。
今日は、以前に指導者として携わった第9の演奏会を聴くことができて幸せな気分だ。生のコンサートって、やっぱりいいもんだな。