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あなたならどちらを選びますか?

先日、2つの異なった種類のクラシックコンサートがありました。
一つは「NHK交響楽団」のラフマニノフ作品のコンサート、そしてその翌日「チェコフィル弦楽四重奏団」のクラシック小品のコンサートでした。
NHK交響楽団のラフマニノフは高松ではなかなか聞けない曲目ばかりで、早々とチケットは完売しており、満席状態でのコンサートでした。さすがN響という演奏で、コンサートが終わったあとにNHKの関係者の方に、ぜひ毎年、高松で公演を行っていただけるようお願いしたくらい満足の一夜でした。
翌日、クラシック小品集ということでクラシックファンのみならず一度や二度は耳にしたことのあるクラシックの小品がなんと20曲、またアンコールで3曲ということでこれも楽しいコンサートでした。
クラシック離れという傾向での厳しい集客が続くコンサートなかでもN響のように満席になるということは香川のクラシックファンもまだまだ潜在的にたくさんいるのだと考えられるのですが、ピアノソロの小曽根さんがジャズピアニストとして活躍している人で、その小曽根さんの演奏を期待して来場された方もたくさんいたのではと思います。まさにキャスティングをコラボしたことで成功したコンサートではないでしょうか。
そのN響のコンサートの来場者の一人が翌日の「チェコフィルカルテット」のコンサートを、「N響のコンサートに比べるとなんとレベルが低い」と私にわざわざ言いにきました。
はたしてそうでしょうか?
「チェコフィルカルテット」のコンサートに来られた方は昔、聞いたような曲がたくさん聞けて楽しかった、また、ある子供さんは学校で聞いている曲がいっぱい聞けたと満足されていました。
演奏も素晴らしいもので、コンサートとしては完成度の高いものだったと思いました。
フルオーケストラでの交響曲のコンサートが高級で、小品のコンサートは・・・・というものではないと思います。
コンサートにはいろいろな形があって良いと思いますし、人それぞれの楽しみ方があり、皆さんがそれぞれ選んで来場されるもので、内容に優劣はないはずです。
まさにコンサートのひととき、難しい講釈があるはずもなく、音を楽しめば良いのだと思います。
できるだけ多くの皆さんが音楽に触れることができるよう、これからもいろいろはコンサートを企画していきたいと思います。