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夏井いつき句会ライブ

香川県県民ホール4F事務所、ここから見える瀬戸内海の眺めは素晴らしい。女木島・男木島・瀬戸内海の海と空、これにフェリーのエンジン音が程よく聞こえてくる。正面に見える女木島、少し前までは桜色がちらほらと目に映ったが、今は新緑が眩しくなりつつある。この場所で仕事ができる喜びはなにものにも代え難い。

さて、テレビで人気の俳人『夏井いつき』さんの句会ライブを4月14日(金)に実施した。本来は小ホール(キャパ800名)にての公演が望ましいところだが、現在小ホール棟が改修工事のため使用できず、大ホール(キャパ2,001名)にて実施した。大ホール客席1階の中央部のみを使用して、800人のお客様を想定して企画したのだが、チケットを希望されるお客様が多く、2階席も開放することにした。後方のお客様が見やすいように、夏井先生を映すライブカメラが必要と感じ手配も行った。当日は約1,200名のお客様で、会場は大いに盛り上がった。
テレビでは、毒舌とか辛口評論家といったイメージの夏井先生だが、俳句ライブは語り口がとても軽妙で、参加者を楽しませてくれる。時々はテレビと同じような辛口っぽい表現を使うが、その根底には「愛」があり、いやな感じを全く受けない。どんどん夏井ワールドに引き込まれていくように感じた。

私は前に「夏井いつき句会ライブ」を観た事がある。昨年の3月31日(金)マリンウェーブ三豊市文化会館にて、マリンウェーブ顧問の松井氏が企画したもので、マリンウェーブ館長としての最終日に鑑賞したのだ。その時に、普段のマリンウェーブにはいらっしゃっていないお客様や高松方面の知人の姿を目にした。「高松でこの公演を実施したら、喜んでいただけるのではないか!」そう思った。そこで、昨年4月このホールに赴任したときに、今回の公演を企画したのだ。私が赴任して一番初めの企画が今回の公演となる。このことを夏井先生にお話しをさせていただいたところ、「では、館長さん最初に一言しゃべってくださいよ」という流れになり、公演の最初にご挨拶の機会をいただいたのだ。
夏井いつきブログ 「夏井いつきの百年俳句日記」
http://100nenhaiku.marukobo.com/

夏井先生のおかげで俳句の魅力をみんなが知ることとなり、裾野がどんどん広がっているように感じる。今までは、「俳句って学校で習ったけど…、何が面白いの」という見方が主流であり、コアな俳句好きの方が嗜んでいるもの、そんなイメージだったと思う。夏井先生は、眠っていた俳句魅力を、TVを使って広く世の中に伝えている。
クラシックの世界にも夏井先生のような方が現れて、まだまだ眠っているクラシック音楽の魅力を、TVを使って広く世の中に伝えるが現れてほしい。そうしないと、クラシック音楽はコアなクラシック音楽ファンだけが嗜んでいるものなってしまう。そこまでの危機感を持つ必要はないのだろうか。